山梨県のお寺は、山奥であるにもかかわらず立派な坐禅堂があったので、実に様々な人たちが参禅に来ました。
たしか気候の良い季節だったと思いますが、ある方が昼からの自由時間に、お寺から少し下ったところにある谷川へ行って、川のせせらぎの中で坐禅をしてきたということでした。
この方がおっしゃるには、「川とひとつになろう、ひとつになろうと思いながら坐禅してみたが、どうしても川とひとつになることが出来なかった」というのです。
…曹洞宗開祖の道元禅師が著わされた『普勧坐禅儀』の中に、「作佛(さぶつ)を図ることなかれ」という言葉が出て来ます。
「坐禅をするときには佛さまになろうとしてはいけない」という戒めであります。
自らの佛さまに気づく、あるいは佛さまの本質に迫るための坐禅ですが、そういう意図を持って坐ってはいけないということであります。
求めるところがあってすることだけれど、その最中には何も求めてはいけない…と言いかえることが出来るでしょうか。
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10月の坐禅会は、10月11日(火)19:30 からです。
9月の坐禅会では、いつものメンバー(1名参加)で、いつものように坐って、いつものようにお茶をいただきました。
興味のある方は、どうぞご連絡ください。
お待ちしております。
坐禅会のご案内(2)